柔軟と屹立 日本近代文学と弱者・母性・労働 [ 綾目広治

日本近代文学と弱者・母性・労働 綾目広治 御茶の水書房ジュウナントキツリツ アヤメヒロハル 発行年月：2016年12月23日 予約締切日：2016年12月22日 ページ数：340p サイズ：単行本 ISBN：9784275020598 綾目広治（アヤメヒロハル） 1953年広島市生まれ。京都大学経済学部卒業。広島大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、ノートルダム清心女子大学教授。「千年紀文学の会」会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 1　戦前まで（森鴎外「舞姫」ー作者の虚構と読者の虚構／漱石文学と探偵小説／正宗白鳥ー絶対志向と懐疑精神／里村欣三論ー弱者への眼差し／太宰治「地球図」論／東南アジアの戦線ー『ジヤワ縦横』『南十字星文藝集』）／2　戦前から戦後へ（永瀬清子をめぐる詩想のつながりー高良とみ・高良留美子・タゴール／不条理をめぐる論争からーシェストフ論争と『異邦人』論争／三好十郎『恐怖の季節』論ー「ヘド」は正しく吐かれている／二一世紀から見る井伏鱒二／「第三の新人」論ー核家族・母・そして受験／筒井康隆ー「超虚構」の構想と実践）／3　現代へ（老いの中の光と影ー日本の現代文学から／井上靖『孔子』論ー社会改良家としての孔子像／労働と文学ー非正規雇用と自己責任のなかで／原発と沖縄と文学ー差別社会日本／現代の文学と思想ー反動化が進む中で） 現代の文学と思想ー反動化が進む中で。悪気流の時代状況に対して必要なのは、硬直した姿勢ではなく、柔らかくしなやかでありながらも原則を堅持する勁さである。井伏鱒二など、柔軟で屹立した文学者たちを論じる。 本 小説・エッセイ その他 人文・思想・社会 文学 文学史(日本）