日本書紀1300年史を問う [ 山下久夫 ]

山下久夫 斎藤英喜 思文閣出版ニホンショキセンサンビャクネンシヲトウ ヤマシタヒサオ サイトウヒデキ 発行年月：2020年06月19日 予約締切日：2020年06月06日 ページ数：472p サイズ：単行本 ISBN：9784784219902 山下久夫（ヤマシタヒサオ） 1948年生。立命館大学大学院文学研究科博士課程修了、博士（文学）。金沢学院大学名誉教授 斎藤英喜（サイトウヒデキ） 1955年生。日本大学文学研究科博士課程満期退学。佛教大学歴史学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 1　古代（成立前後の日本書紀／天文異変と史書の生成ー舎人親王の作品としての『日本書紀』／日本書紀と殯宮儀礼ーモガリ（殯）のアルケオロジー／“研究ノート”日本書紀とシャーマニズム（アンダソヴァ・マラル））／2　中世（『釈日本紀』、『日本書紀纂疏』から『神書聞塵』へー中世における“注釈知”の系譜をもとめて／『八幡宇佐宮御託宣集』の「神代」と「日本紀」／伊勢の日本紀ー道祥と春瑜の『日本書紀私見聞』をめぐって／神仏を生む中世の神代巻ー大日〓貴から天照、大日霊から大日如来へ／中世神学と日本紀ー13〜14世紀における至高の神と霊魂の探求）／3　近世（「附会」と「考証」のあいだー垂加神道の『日本書紀』解釈／忌部正通『神代巻口訣』と忌部神道／近世儒者の神代巻批判と「神道」「上古」ー鈴木貞斎に即して／宣長『古事記伝』と重胤『日本書紀伝』ー起源神話の創造として／近世日本における「天壌無窮の神勅」観）／4　近現代（初期ジャパノロジストと日本書紀の翻訳／教派神道の『日本書紀』解釈と朝鮮布教ー佐野経彦の「建白書」を中心に／読み替えられた『日本書紀』の系譜と折口信夫／近代歴史学のなかの『日本書紀』ー建国神話を中心として） 古代から近現代に至るまで、日本書紀を読むという行為は、その時代固有のあらたな「歴史」や「神話」を創造していく、能動的な知の運動であった。日本書紀編纂より一三〇〇年を迎えたいま、国文学、歴史学、神話学、思想史研究などの多領域から、日本書紀の受容史を問い直す。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史