環状島=トラウマの地政学

宮地尚子 みすず書房カンジョウトウトラウマノチセイガク ミヤジナオコ 発行年月：2018年07月05日 予約締切日：2018年06月26日 ページ数：238p サイズ：単行本 ISBN：9784622087380 宮地尚子（ミヤジナオコ） 一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医師。医学博士。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。1989年から1992年、ハーバード大学医学部社会医学教室および法学部人権講座に客員研究員として留学。1993年より近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。専門は文化精神医学、医療人類学、ジェンダーとセクシュアリティ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 1　トラウマについて語ることー環状島というモデル／2　“内海”に沈む被害者たち／3　環状島の生成過程ーセクシュアル・ハラスメント裁判から1／4　複数の環状島ーセクシュアル・ハラスメント裁判から2／5　複数のイシュー化と複合的アイデンティティ／6　脱アイデンティティとアイデンティフィケーション／7　ポジショナリティの問いかけ／8　加害者はどこにいるのか／9　研究者の位置と当事者研究／10　環状島と知の役割 著者は「環状島」をモデルに、加害者も含め、トラウマをめぐる関係者のポジショナリティとその力動を体系的に描いた。“内海”“外海”“斜面”“尾根”“水位”“風”などの用語を駆使しながら、トラウマをめぐる全体像とあるべき方向性をしめした初めての試みである。クライアントと日々を共にする医師であり、マイノリティ問題にかかわる研究者である著者自身に必至の課題であった。トラウマに関与するすべての人にとって、本書は実践と倫理のための道標になるだろう。 本 医学・薬学・看護学・歯科学 臨床医学内科系 脳神経科学・神経内科学

出版社名：みすず書房
著者名：宮地尚子
発行年月：2018年07月
版：新装版
キーワード：カンジョウトウ トラウマ ノ チセイガク、ミヤジ,ナオコ