彼女がその名を知らない鳥たち／沼田まほかる

面白い。。。。。。。。。。。。。。。。。

主人公は引きこもり気味の中年女性。彼女の同棲相手はチビで下品な１５歳年上のオヤジ。 彼女はいつも分かれたいと思っているのだがそれができない。 男のほうはとくかく下品で卑しい…しかし彼女にはとても優しくて、彼女からどんなにひどい言葉を浴びせられようが暴力を受けようがヘラヘラして我慢していている。なぜなら… すべての謎が明かされる驚愕の最後の数ページ… とにかくドロドロした話で暗くて気色悪くて、若い人には合わない小説だと思います。私が学生なら途中で読むのを止めたに違いない。 ハッピーエンドで終わる小説を求める人にも勧めできません。 ３０～５０代の人生の挫折・男女の複雑な恋愛関係・肉体関係等を味わった人は最後まで読めると思います。 読んでて楽しくはないがすごく面白い小説です。 最後まで読むのは辛いかもしれませんが最後は「アイツって良いヤツだったんだ。本当に彼女を心から愛していたんだ」って理解できた瞬間に話は終わります。 沼田まほかるは「９月が永遠に続けば」とこの本の２冊だけ読みましたがお気に入り作家の仲間入りです。