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被害者の彩花ちゃんと、同い年です。
事件当時、言葉に出来ないほどの不安とショックを受け、彩花ちゃんに起こったこと、そして少年Ａの内に起こっていたことが何だったのか、同じ子供として、命として、知らなければと思いました。
中学生の頃この本を読み、彩花ちゃんの母親、京子さんの深い深い愛情に打ちのめされました。
中でも、『最後にＡ君へ』という文章に衝撃を受けました。
『もしも私があなたの母親だったなら、真っ先にあなたを抱きしめたい。氷ってしまった心が溶けるまで、共に苦しみ、共に闘おう。あなたは私の大切な息子なのだから。』
そこには、そう綴られていました。
言葉にならない感動と衝撃に、涙が止まりませんでした。
どんなに悲しく、どんなに苦しみ、恨み、藻掻かれたことでしょう…。だけど、京子さんはそこに留まることなく、彩花ちゃんの生を、そして死を、その意味を、無駄にしない為にご自身を越えていかれました。
彩花ちゃんが命懸けで我々に示してくれたことを、私たちは現代を生きる者として真摯に受け取り、社会の問題を自分事として捉え、人間の持つ美しさや尊さを揺るぎなく信じ、この世界でそれを実現していけるのだと、感じました。
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河出文庫 山下 京子 河出書房新社アヤカヘイキルチカラヲアリガトウ ヤマシタ キョウコ 発行年月：2010年08月03日 予約締切日：2010年08月02日 ページ数：216p サイズ：文庫 ISBN：9784309406589 山下京子（ヤマシタキョウコ） 1955年、兵庫県神戸市生まれ。97年3月23日、長女・彩花ちゃんを「神戸少年事件」によって亡くす（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 誕生／母親／輝く時のなかで／悪夢／生きる力／困惑／百日／「人間」になる道／息子／生と死／秋日／月の光ー少し長いあとがき 一九九七年、神戸市須磨区で起きた小学生連続殺傷事件ー「神戸少年事件」で犠牲となった山下彩花ちゃん（当時十歳）の母が綴る、生と死の感動のドラマ。少年の凶器に倒れた愛娘との短すぎた生活、娘が命をかけて教えてくれた「生きる力」。絶望の底から希望を見いだし、生き抜こうと決意した母が、命の尊さと輝きを世の中のすべての人に訴える。 本 小説・エッセイ ノンフィクション ノンフィクション(日本） 小説・エッセイ ノンフィクション 文庫（ノンフィクション） 人文・思想・社会 ノンフィクション ノンフィクション(日本） 人文・思想・社会 ノンフィクション ノンフィクション(外国） 文庫 小説・エッセイ
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著：山下京子
出版社：河出書房新社
発行年月：2002年07月
シリーズ名等：河出文庫
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