飢餓海峡（） ※再発売 [DVD]

題名の飢餓海峡の飢餓とは。数回見返すとその時代背景と、奥深い行間がよくわかりました。三國連太郎と伴淳三郎のクライマックスシーンに引き込まれました。

「飢餓海峡」は水上勉の書いた小説を映画化したもの。昭和29年洞爺丸台風と岩内の大火から発想を得て書かれた小説を映画化、台風で沈んだ連絡船の乗客名簿に名前の無い引き取り手の無い遺体が2体見つかる。それが実は同日岩内で起きた大火の原因だった質屋強盗の犯人達。その後の伴淳三郎扮する刑事と犬飼多吉（三国廉太郎）の長きにわたる捜査を映像にしたもの。左幸子・高倉健も出演。昭和の北海道の岩内線の岩内駅の木造駅舎や蒸気機関車が「白黒」の映画ながらカラーにひけをとらない重厚な作品西あげられています。名監督「内田叶夢」によって描き出され、仕上がった邦画史上に残る「名作」で、繰り返し見ても飽きのこない作品です。この東映創立60周年で再販されようやく見ることのできたものですので希少価値もあります。是非ご鑑賞下さい。見応え十分で見て損はありません。