『「This」という雑誌を創刊します。どんな雑誌という言葉に一言では表現しにくいのですが、あえていうなら、レイモンド・カーヴァーさんの小説「ささやかだけれど、役に立つこと(原題「A Small, Good Thing」)(邦題・村上春樹さん訳)という言葉なのかもしれません。大きく役に立つわけではないけれど、せめて自分くらいの小さな存在には役に立つことがあると思っています。自分と自分の体に良いことが地球に良かったら良いなぁ、そんな雑誌づくりができないかなぁ、と思っていました。「This」というタイトルは、とても身近(Thatではない)なことと最初に習う英単語という親近感から名付けました。そんなおり、「レースは親から子へ、子から孫へ」受け継がれるものだと聞きました。そんなレースのお話をひとつの骨格に「This」は、丁寧に大切に生きることや自分の身の丈、つまり「足るを知る」ような生き方を読者とともに考えたいという雑誌です。