不寛容時代の〈他者〉をめぐる物語山泰幸西尾哲夫臨川書店ナラティヴポリティクストシテノイジンロンヤマヨシユキニシオテツオ発行年月：2024年12月09日予約締切日：2024年12月08日ページ数：410p サイズ：単行本 ISBN：9784653045861 山泰幸（ヤマヨシユキ）関西学院大学人間福祉学部教授。専門：民俗学、思想史、社会文化理論西尾哲夫（ニシオテツオ）人間文化研究機構国立民族学博物館特定教授／名誉教授。専門：言語学・アラブ研究（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）序章　ナラティヴ・ポリティクスとしての異人論／第一部　“他者”をめぐる物語としての異人論の現在（グローバルデジタル時代の新たな“異人”論へ／渡し守の文学・序説ー異人が異人を渡すとき／異人としての狐ーアメリカのナラティヴに変容する東アジアの民話／研究ノート　「寄りもの」と異人伝承ー土佐佐賀における祭祀由来譚）／第二部　フィールドから照射するナラティヴ・ポリティクス（異人から客家へー中国広東省の「客」をめぐるナラティヴ・ポリティクス／寛容性／非寛容性の観点からみる族譜における女性のナラティヴー中国の漢族社会の事例に基づいて／異人歓待の条件ーインドの祝言者ヒジュラの通過儀礼／現代イランの祭りと異人に対する寛容性）／第三部　異類あるいは異なるものをめぐるナラティヴ・ポリティクス（異類の皮をめぐるナラティヴ・ポリティクスーおとぎ話と現代美術の接点から／異類と害虫ースズメバチへの態度にみる寛容性と非寛容性／“異”なるものの生成と寛容／非寛容ーコロナ禍におけるナラティヴとしての漫画作品より／迷惑・異人・自己責任ー「不寛容の時代」とその起源）／第四部　ナラティヴ・ポリティクスを超えて（異人としてのろう者との架け橋としての手話民話語りーろう文化と聴文化、二文化共生社会を目指して／異人同士のナラティヴー発達障害の当事者同士が文学について語りあう／炭坑夫の「異人化」と「人間化」ー筑豊における炭鉱労働者をめぐる「寛容のナラティヴ」の考察／異人論の過去・現在・未来） “他者”への偏見や差別が激化していく不寛容時代に対し、人文学はいかに向き合うべきか。文化人類学や民俗学で蓄積されてきた「異人論」から着想を得て、“他者”に対する歓待や排除をめぐる物語・語りを「ナラティヴ・ポリティクス」という視点から読み直し、不寛容時代を乗り越える手掛かりを探る。国立民族学博物館の共同研究の成果をまとめた一冊。本人文・思想・社会民俗風俗・習慣人文・思想・社会民俗昔話・民話