「音」と「声」の社会史 見えない音と社会のつながりを観る

見えない音と社会のつながりを観る 坂田 謙司 法律文化社オトトコエノシャカイシ サカタ ケンジ 発行年月：2024年04月03日 予約締切日：2024年02月04日 ページ数：312p サイズ：単行本 ISBN：9784589043306 坂田謙司（サカタケンジ） 1959年東京都生まれ。中京大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士（社会学）。現在、立命館大学産業社会学部教授（メディア社会史、音声メディア論）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　声と思考、音と人間の欲望（人間と音、声の関わり史ー太古の音と声のコミュニケーションの始まり／人間の聴覚とコミュニケーションー発話と聞こえの仕組み（1）／声は人間が生み出すハーモニーー発話と聞こえの仕組み（2））／第2部　音と声を運ぶ音声メディア（瞽女と声の郵便ー移動する声のメディアと身体／社会に遍在する女性の声とジェンダーー自動音声はなぜ女性声なのか／声のルッキズムージェンダーから声の社会性を読み解く／音や声を残す欲望ーオルゴールとレコード、エジソンと死者の声／閉じた空間での音声メディアの存在ーナロウキャストラジオの存在と意味）／第3部　人を助け、人を苦しめる音声メディア（騒音と静寂ー音と声をめぐる環境と社会／声のダークサイドー声が命を奪う　戦争と声のプロパガンダ／非日常と日常をつなぐ声ー災害時にラジオが求められるもう一つの理由）／終章　日本文化における音と声ー豊かな文化との調和 「音声」というメディア、その深奥への招待。この社会には多くの「音」と「声」が存在し、様々な情報を伝え、日常会話としてコミュニケーションに用いられている。その声を伝えるメディアにはラジオや電話の他にも、一般に知られていない数多くの「メディア」が存在していた。本書では、我々と「音」「声」の関係を社会史という形で紐解く。そして、ふだん意識することのない「音」と「声」が、いかに我々との関係を切り結んできたのかを振り返ることで、その意味を問い直す。 本 科学・技術 物理学