近代日本の武道論 〈武道のスポーツ化〉問題の誕生

〈武道のスポーツ化〉問題の誕生 中嶋哲也 国書刊行会キンダイニホンノブドウロン ナカジマテツヤ 発行年月：2017年07月19日 予約締切日：2017年07月18日 ページ数：608p サイズ：単行本 ISBN：9784336061584 中嶋哲也（ナカジマテツヤ） 1983年、滋賀県生まれ。埼玉大学卒業。早稲田大学スポーツ科学研究科博士課程修了。博士（スポーツ科学）。現在、茨城大学教育学部准教授。専門は、スポーツ人類学、武道論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　“術から道へ”ー嘉納治五郎と講道館柔道の成立（撃剣興行と警察武術／実戦から教育へ／嘉納治五郎と講道館柔道の成立）／第2部　武道概念の成立ー大日本武徳会の成立と西久保弘道の武道論（大日本武徳会の成立／西久保弘道の武道論／大日本武徳会における武道概念の普及活動）／第3部　“武道のスポーツ化”問題の出現ー戦間期における武道の大衆化（“武道のスポーツ化”問題の出現／剣道・柔道・弓道における“スポーツ化”問題の展開）／第4部　“武道のスポーツ化”問題への対応・その1ー藤生安太郎と武道の国策化（“武道のスポーツ化”批判ー藤井安太郎による講道館批判／第七三回帝国議会衆議院議会における武道関連建議案／武道振興委員会と戦時下武道界の基調／新武徳会の成立と武徳会薙刀問題／藤生安太郎の武道行政批判）／第5部　“武道のスポーツ化”問題への対応・その2ー古武道の誕生（武術諸流の近代ー日本古武道振興会成立以前／日本古武道振興会の成立と展開／戦時下の古武道） 武道はいかに語られてきたか。「術」から「道」という考えが誕生した明治期、「スポーツ化」という言説が登場した大正期、さらには古武道の「発見」までー。膨大な資料を緻密に検証し、近代の言説空間のなかでゆらぎ変容する「武道」と「スポーツ」の関係を明らかにする。武道論を一新する大著の誕生。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史