制度 人類社会の進化 [ 河合香吏 ]

人類社会の進化 河合香吏 京都大学学術出版会BKSCPN_【高額商品】 セイド カワイ,カオリ 発行年月：2013年04月10日 ページ数：420p サイズ：単行本 ISBN：9784876982820 河合香吏（カワイカオリ） 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授。1961年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 「集団」から「制度」へー人類社会の進化史的基盤を求めて／第1部　制度の生成機序（制度が成立するとき／死という制度ーその初発をめぐって　ほか）／第2部　制度表出の具体相（アルファオスとは「誰のこと」か？ーチンパンジー社会における「順位」の制度的側面／共存の様態と行為選択の二重の環ーチンパンジーの集団と制度的なるものの生成　ほか）／第3部　制度進化の理論（制度以前と以後を繋ぐものと隔てるもの／役割を生きる制度ー生態的ニッチと動物の社会　ほか）／第4部　制度論のひろがり（感情のオントロギーーイヌイトの拡大家族集団にみる“自然制度”の進化史的基盤／「感情」という制度ー「内面にある感情」と「制度化された妬み」をめぐって　ほか） 複雑な関係の連鎖としての現代から議論しようとすると、（制度）の本質には迫れない。サルとヒトの共通祖先にまで遡って捉えてこそ、それは見えてくるのだ。言語を媒介しない「自然制度」にまで一旦遡行し、そこから、狩猟採集社会、より近代的な社会へと分析することで、制度の起原に迫り、更にはヒトの社会関係の本質を捉えようとする秀作。 本 科学・技術 生物学