“Racing Pictorial Series by HIRO”の第41弾は、1969年シーズンのグランプリ・シーンを総括的に振り返ります。当時進境著しかったジャッキー・スチュワートがケン・タイレル率いる?マトラ・インターナショナル”のマトラMS80フォードを駆って大活躍、11戦中6勝を挙げて初の王座に輝き、フェラーリから移籍した新鋭イクスを擁し、レプコからコスワースにスイッチしたブラバムや、マクラーレンの?ブルース&デニー”コンビが激しく2番手を争った同シーズンは、前年からのハイウイング流行の混乱で幕を明け、その規制後は空力デバイスの様々なモディファイが見られ、加えてマトラ、ロータス、マクラーレンの3強による4輪駆動車の試験的投入も華を添えており、マシーンのフォルムやメカニズムに対する視点からは、非常に興味深い1年となっています。従って今号では、同年ならではのマシーン変遷の面白さや、4輪駆動車のユニークなディテールに着目、加えて同時に取材されたF5000の珍しい画像も盛り込み、非常にマニアックな内容となる予定です。