夜の木（11刷）

2008年のボローニャ・ブックファアで絶賛され、ラガッツィ賞（ニューホライズン部門）に輝いたインドの絵本The Night Life of Trees（夜の木）の日本語版が2012年７月にタムラ堂より出版されました。

世界中で注目されたこの絵本は、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの３人によって描かれた木をめぐる神話的な世界を描いた作品です。
夜になるとその本性を現すという聖なる木。人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強く美しい世界です。
全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられました。まさに工芸品とも言うべき絵本（シリアル・ナンバー入り）。ずっと手元においていつまでも眺めていたい一冊です。

内容紹介 ボローニャ・ブックフェアー(2008年)で絶賛され、ラガッツィ賞(ニューホライズン部門)に輝いたインドの絵本The Night Life of Trees の日本語版。 中央インドのゴンド民族出身の最高のアーティスト3人の手により、樹木をめぐる神話的な世界が展開される。 夜になるとその本性を現すという聖なる木、親切な精霊が宿る木、神が住むと言われる木などが、ページを繰る度に目を見張る美しさで次々と姿を現す。 特筆すべきは、全てがハンドメイドであるということ。古布を漉いた手漉き紙にシルクスクリーン印刷、そして手製本。チェンナイ(インド)の工房で一冊ずつ丁寧に仕上げられた、工芸品ともいうべき絵本。シリアル・ナンバー付限定版。 出版社からのコメント この驚くべき絵本は、世界中で注目され、多くのファンに熱く支持されています。その日本語版を出版できたことは大きな喜びです。この驚くべき絵本は、世界中で注目され、多くのファンに熱く支持されています。その日本語版を出版できたことは大きな喜びです。 この絵本の魅力は、なんといってもハンドメイドによる美しい佇まいでしょう。そして、わたしたちに何か大切なことを静かに語りかけてくれる、そんな不思議な力をもった絵本です。ずっと手元に置いて、いつまでも眺めていたい宝物のような一冊だと確信しております。 著者について バッジュ・シャーム BHAJJU SHYAM ゴンドのアーティストのひときわ知られた存在であり、入念な筆致で情熱的に描かれた絵は他の追随を許さない。近年、とみに高い評価を得ており、インド国内およびヨーロッパで展覧会がさかんに催されている。 ドゥルガー・バーイー DURGA BAI 女性アーティスト。絶えずゴンド・アートの形態の可能性を広げようとして、エネルギッシュな作品を生み出している。数の絵本One, Two,Tree! (『1・2・3 インドのかずのえほん』アートン刊)の画を手がけている。 ラーム・シン・ウルヴェーティ RAM SINGH URVETI 卓越した技法と洗練されたセンスが高く評価されている。ファンタジックな世界で変身の物語が展開されるさまを好んで描くが、細部にまで行き届いた筆致で有機的な形態を生き生きと写し出す。