働き方改革におけるシステム監査の活用法

著者：島崎　智久頁数：161ページ◆内容概略【作品紹介】65歳以上の人口割合が21％を超える超高齢化社会に突入した日本。労働力の確保も含めた労働環境改善のために政府が打ち出した案が「働き方改革」である。その中で、労働力確保のために進められている施策がテレワークの導入とRPAをはじめとしたロボットの普及だ。しかし、ここ数年のRPAやAIの普及によって「正しいシステム監査をどのように行えば良いか」という新たな課題が生まれている。これまでは人が人に対してシステム監査を行えばよかったものが、ロボットがシステムに組み込まれることにより、従来の方法では監査が難しくなってきているのだ。本書では、こうした働き方改革やPRAという時代の変化において、システム監査がどのような課題を持つに至ったかを考察している。また、新たなシステム監査のあり方についても提案しており、ESGと絡めたシステム監査により、減点方式であるシステム監査においてESGの加点方式を取り入れることができるのではないかと考察している。【目次紹介】まえがき第1章　働き方改革関連法案とIT活用による対策?働き方改革関連法案の概略説明　働き方改革の目的とその背景　1　労働時間の上限規制　2　労働時間の状況把握・実効性確保　3　産業医の活動環境の整備　4　有給休暇5日取得の義務化　5　フレックス制の精算期間延長　6　高度プロフェッショナル制度の創設　7　同一労働同一賃金?働き方改革における労働環境の変化　1　外国人労働者の受入増加　2　副業を認める企業の増加　3　就業年齢の引き下げ　4　働き方改革に欠かせないテレワークとRPA第2章　テレワーク活用におけるシステム監査の有用性?テレワークの概要　テレワーク普及の現状　テレワークを導入することのメリット?テレワークの種類　テレワークの形態1在宅勤務　テレワークの形態2モバイルワーク　テレワークの形態3サテライトオフィス　運用ルールの構築が課題?テレワークのためのICT環境構築の方式　1リモートデスクトップ方式　2仮想デスクトップ方式　3クラウド型アプリ方式　4セキュアブラウザ方式　5アプリケーションラッピング方式　6会社パソコン持ち帰り方式?テレワークのためのICT環境構築における留意点　1マネジメントにおける留意点について　2ルールによるセキュリティ　3技術的セキュリティ　【参考】総務省のテレワークセキュリティガイドライン　4コミュニケーション第3章　デジタルレイバーと呼ばれるRPAにおけるシステム監査の有用性?RPAの概要や種類　RPAとは　RPAに適した業務　RPAの種類　RPAとAIやマクロとの違い　RPA導入のメリット?RPA導入のリスクについて　1アクセス管理、データセキュリティ面のリスク　2業務知識のブラックボックス化　3誤処理のリスクと対策　4野良ロボットのリスクと対策?システム監査の視点における留意点　内部統制とは?IT委員会報告研究第42号?今後のRPAの方向性第4章　システム監査の将来的方向性について?システム監査の現状　システム監査の目的は「企業価値の向上」である　システム監査における課題　システム監査のあり方が大きく変化している?システム監査の将来的方向性について　ESGとシステム監査　システムの視点から見たESG第5章　Q＆Aあとがきプロフィール