日本の山ができるまで (五億年の歴史から山の自然を読む)

五億年の歴史から山の自然を読む 小泉武栄 エイアンドエフニホン ノ ヤマ ガ デキル マデ コイズミ,タケエイ 発行年月：2020年01月 予約締切日：2020年01月24日 ページ数：215p サイズ：単行本 ISBN：9784909355164 小泉武栄（コイズミタケエイ） 1948年、長野県生まれ。東京学芸大学名誉教授。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。理学博士。専門分野は自然地理学、地生態学。「松下幸之助花の万博記念奨励賞」（松下幸之助花の万博記念財団）、「日本地理学会賞優秀賞」、「沼田眞賞」（日本自然保護協会）などを受賞。元日本ジオパーク委員会委員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 日本最古の鉱物、礫、岩石／日本列島の地質の生い立ち／日本の山地、山脈の形成／大陸のかけらの岩石でできた山々／五億年前の日本列島誕生のころの地質からなる山々／五億年前〜三億年前の飛騨外縁帯などからなる山々／三億年前の石灰岩と変成岩ー舞鶴帯、秋吉帯、三郡帯／二億年前〜一億年前の付加体がつくる山々ー美濃・丹波帯、秩父帯、足尾帯／手取層（礫岩層）にできた山々／一億年前〜六〇〇〇万年前の領家帯と濃飛流紋岩からなる山々／一億年前の付加体・四万十帯からなる山々／四万十帯と同じころの地層や貫入した岩体からなる山々／北海道の山々の生い立ち／二〇〇〇万年前の地質からなる山々／一四〇〇万年前の火成活動でできた山々／一〇〇〇万年前以降の新しい地質でできた山や海岸／六〇〇万年前から三〇〇万年前の岩からなる山々／三〇〇万年前以降に活動した火山と隆起した山並み 日本の山は多彩で、同じ風景の山は一つもない。これは日本の山が古くからの様々な年代の地質からなり、地質が異なると山容も植生も変わるからである。大陸から分離した後、日本列島では隆起が始まり、火山活動も盛んになった。本書は5億年の歴史を繙き、日本の山の地質・地形と自然ができるまでを俯瞰したユニークな試みである。山を愛する読者必読の一冊。 本 科学・技術 地学・天文学