カノッサ -「屈辱」の中世史 [ シュテファン・ヴァインフルター

シュテファン・ヴァインフルター 津山 拓也 八坂書房カノッサ　クツジョクノチュウセイシ シュテファン　ヴァインフルター ツヤマ　タクヤ 発行年月：2024年08月22日 予約締切日：2024年08月21日 ページ数：312p サイズ：単行本 ISBN：9784896943689 ヴァインフルター，シュテファン（Weinfurter,Stefan） 1945ー2018。ドイツの中世史家。アイヒシュテット、マインツ、ミュンヘン、ハイデルベルク大学教授を歴任。初期〜盛期中世、とりわけザーリア朝時代（1024ー1125）研究の第一人者として知られ、90年代以降はハイデルベルクの同僚B．シュナイトミュラーとともに、さまざまな共同研究を精力的に牽引した。企画展の監修や著書・編集多数。邦訳紹介は本書が初めて 津山拓也（ツヤマタクヤ） 1962年、佐賀県に生まれる。1990年、東京外国語大学大学院修士課程（独文学専攻）修了。現在、東京外国語大学、早稲田大学、二松学舎大学、國學院大學、中央学院大学非常勤講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1章　カノッサー世界を震撼させる出来事／第2章　皇帝ハインリヒ三世治下での“世界の一体性”／第3章　崩れる一体性ーハインリヒ四世と内戦／第4章　社会秩序と統治秩序の変容／第5章　グレゴリウス七世以前のローマと教皇庁／第6章　教皇グレゴリウス七世は“全ローマ世界”の恭順を要請する／第7章　一〇七六年ー国王の孤独と司教たちの“新しい信仰”／第8章　善人と悪人ー価値観の変化、道徳的強制と新たな国王像／第9章　国王たちの戦いと教皇グレゴリウス七世の最期／第10章　叙任権問題とその展開の諸段階／第11章　ハインリヒ五世の裏切りーふたたび崩れる“世界の一体性” 「ローマの王や皇帝の歴史を幾度繙いてみても、ハインリヒ（4世）以前にはローマ教皇から破門や廃位を申し渡された者はひとりもいない」。ー事件から数十年後に記された年代記の筆致にも、その衝撃の大きさがうかがえる事件のほんとうの顛末とは？ザーリア朝の君主ハインリヒ4世（在位1056ー1106）と教皇グレゴリウス7世（在位1073ー1085）の間に繰り広げられた覇権争いの経緯と背景、そしていわゆる「叙任権闘争」が後世に残した真のインパクトについて、現代ドイツを代表する中世史家が、豊富な史料をともに詳説する。 本 人文・思想・社会 歴史 世界史