医者、用水路を拓く アフガンの大地から世界の虚構に挑む

アフガンの大地から世界の虚構に挑む 中村 哲 石風社イシャヨウスイロヲヒラク ナカムラ テツ 発行年月：2007年11月19日 予約締切日：2007年11月18日 ページ数：377p サイズ：単行本 ISBN：9784883441556 中村哲（ナカムラテツ） ペシャワール会現地代表、PMS（ペシャワール会医療サービス）総院長。1946年福岡市生まれ。九州大学医学部卒業。国内の病院勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任。以来ハンセン病コントロール計画を柱にした、貧民層の診療に携る。1986年からはアフガン難民のための事業を開始、アフガン北東山岳部に三つの診療所を設立。98年には基地病院PMSをペシャワールに建設。2000年以降は、アフガニスタンを襲った大旱魃対策のための水源確保事業（井戸掘り・カレーズの復旧。作業地1500ヶ所以上）を実践。さらに02年春からアフガン東部山村での長期的復興計画「緑の大地計画」を継続、03年3月からは潅漑水利計画に着手、07年4月第1期工事完成。年間診療数約8万人（2006年度）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 序章　九・一一事件とアフガン空爆／第1章　爆弾よりパンを／第2章　復興支援ブームの中でー医療活動の後退／第3章　沙漠を緑にー緑の大地計画と用水路建設の開始／第4章　取水口と沈砂池の完成ー〇四年三月から〇五年四月／第5章　第一次潅漑の実現へ／第6章　沙漠が緑野に／第7章　人災と天災／第8章　第一期工事十三キロの完成 白衣を脱ぎメスを重機のレバーに代え大地の医者となる。「百の診療所より一本の用水路を！」パキスタン・アフガニスタンで一九八四年から診療を続ける医者が、戦乱と大旱魃の中、一五〇〇本の井戸を掘り、一三キロの用水路を拓く。「国際社会」という虚構に惑わされず、真に世界の実相を読み解くために記された渾身の報告。 本 科学・技術 工学 建設工学