平和学と歴史学: アナキズムの可能性

アナキズムの可能性 戸田三三冬 田中ひかる 三元社ヘイワガクトレキシガク トダミサト タナカヒカル 発行年月：2020年09月10日 予約締切日：2020年08月24日 ページ数：602p サイズ：単行本 ISBN：9784883035120 戸田三三冬（トダミサト） 1933年〜2018年。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学（国際学修士）。2004年3月まで文教大学国際学部教授（在任中担当科目：国際学入門、国際関係論、ヨーロッパ地域研究、比較文明論など）。マラテスタ研究センターを主宰。専門分野：国際関係論、平和学、イタリア近現代史 田中ひかる（タナカヒカル） 1965年生。明治大学法学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　地球市民の平和学（平和の方法としてのアナキズムーひとつのデッサン／地球民主主義の芽／地球市民への道／エンパワメントとエクスポージャーの平和学／もう一つの世界を求めて／“平和学”をめざして／補遺1　夢ー少数民族の人権・エコロジーとアナキズム／補遺2　ユートピアの実験ーモンテヴィデオにおける共同体）／第2部　ナポリ青年群像ーエッリーコ・マラテスタ序章（南欧からの手紙　エッリーコ・マラテスタをめぐることどもー一九七六年夏ミュンヘンにて／一八七一年ナポリ青年群像ーエッリーコ・マラテスタ序章／ナポリ“ラ・カムパーナ”考／マテーゼ蜂起（一八七七年）とアンナ・イングレーゼのこと／チェルノブイリの年に／リビアとイタリア／女性・エコロジー・第三世界ー南・北イタリアからの視点／反ファシズム青年群像素描ー二〇世紀初頭のイタリア文化とグラムシ／第一次世界大戦とイタリアの戦後若者文化（一九一八ー一九二〇）／ナポリ文書館生活素描／マラテスタ研究をめぐる史料状況　素描（一八七一ー一八九一）／記憶の場　ヴェントテーネとサント・ステファノ／解題　戸田三三冬　その研究の軌跡ーマラテスタ、アナキズム、そして平和学） エッリーコ・マラテスタを中心とするイタリア社会主義（アナキズム）史の膨大な史料・文献に基づく緻密な先駆的研究の上に、「構造的暴力」と「積極的平和」、世界システム論、フェミニズム、「萃点の移動」、「四十億年の私の生命」、禅の呼吸、エンパワメントとエクスポージャー、ロングハウスデモクラシー、身土不二など、多様な考え方と実践を取り込み構想された平和学の中で、「いまここ」の「方法」としてアナキズムが描き出される。 本 人文・思想・社会 政治