産業遺産の記憶と表象: 「軍艦島」をめぐるポリティクス

「軍艦島」をめぐるポリティクス 木村至聖 京都大学学術出版会BKSCPN_【高額商品】 サンギョウ イサン ノ キオク ト ヒョウショウ キムラ,シセイ 発行年月：2014年12月16日 ページ数：272p サイズ：単行本 ISBN：9784876985463 木村至聖（キムラシセイ） 甲南女子大学人間科学部准教授。1981年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、日本学術振興会特別研究員等を経て、現職。博士（文学）。専門は文化社会学、地域社会学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 「遺産」化現象と現代社会／第1部　文化遺産とその表象（文化遺産とは何か／廃墟から文化遺産へ／労働文化の文化遺産化とその問題）／第2部　炭鉱の記憶と遺構（日本の産炭地の経験をめぐって／炭鉱遺構・遺物の展示と表象ー歴史と事例／文化遺産保存の場における記憶のダイナミクスー社会学的記憶論の再検討を通じて）／第3部　軍艦島ー日本の産業遺産と「地元」住民による表象実践（「軍艦島」への多様なまなざし／「地元」の創出ー軍艦島と地域社会／地域社会における軍艦島の活用／リスケーリングされる炭鉱の表象）／産業遺産は社会に何をもたらすのか 軍艦島ー独特の景観を持つその廃墟は、国家にとって近代化の威信の証しであり、地域にとってはアイデンティティの源泉、時には失われたものへのロマンティシズムの対象として扱われ、そして今や人類的な歴史遺産となろうとしている。産業遺産をめぐる重層的な「表象実践」（意味づけと活用の営み）を世界の炭鉱遺産の比較の中で論じる好著。 本 人文・思想・社会 社会 その他