ツェワン・イシェ・ペンバ 星泉 書肆侃侃房シロイツルヨ ツバサヲカシテオクレ ツェワンイシェペンバ ホシイズミ 発行年月:2020年10月05日 予約締切日:2020年09月19日 サイズ:単行本 ISBN:9784863854215 ツェワン・イシェ・ペンバ(Tsewang Yishey Pemba)(ツェワンイシェペンバ) 1932ー2011。チベットのギャンツェ生まれ。医師であり作家。1941年にインドのクセオンにあるイギリス式学校に入学して英語を身につけ、1949年にロンドン大学に留学し、医学を学び、卒業後はブータン、インドなどで外科医として活躍。1957年にチベットで過ごした日々をエッセイに綴った『少年時代のチベット』(Young Days in Tiebt)をロンドンで出版。1966年にはチベット人として初めてとなる長編小説『道中の菩薩たち』(Idols on the Path)をロンドンで出版する。その後、創作活動から離れていたが、晩年にようやく実現したチベット旅行をきっかけに、『白い鶴よ、翼を貸しておくれ』(White Crane,Lend Me Your Wings)の執筆に取りかかり、2011年に書き上げたあと、病没(享年79歳) 星泉(ホシイズミ) 1967年千葉県生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授。チベット語研究のかたわら、チベットの文学や映画の紹介活動を行っている。『チベット文学と映画制作の現在SERNYA』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1925年、若きアメリカ人宣教師スティーブンス夫妻は、幾多の困難を乗り越え、チベット、ニャロン入りを果たした。現実は厳しく、布教は一向に進まなかったが、夫妻は献身的な医療活動を通じて人びとに受け入れられていく。やがて生まれた息子ポールと領主の息子テンガは深い友情で結ばれる。だが、穏やかな日々も長くは続かない。悲劇が引き起こす怨恨。怨恨が引き起こす復讐劇。そして1950年、新たな支配者の侵攻により、人びとは分断され、緊迫した日々が始まる。ポールもテンガもその荒波の中、人間の尊厳を賭けた戦いに身を投じてゆく。亡命チベット人医師が遺したチベット愛と苦難の長編歴史小説。 本 小説・エッセイ 外国の小説