科学の人種主義とたたかう: 人種概念の起源から最新のゲノム科学まで

人種概念の起源から最新のゲノム科学まで アンジェラ・サイニー 東郷えりか 作品社カガクノジンシュシュギトタタカウ アンジェラサイニー トウゴウエリカ 発行年月：2020年05月25日 予約締切日：2020年05月02日 ページ数：400p サイズ：単行本 ISBN：9784861828102 サイニー，アンジェラ（Saini,Angela） イギリスの科学ジャーナリスト。オックスフォード大学で工学の修士号を取得。在学中は学生自治会の反人種主義委員会の会長を務める。『科学の女性差別とたたかうー脳科学から人類の進化史まで』（東郷えりか訳、作品社）は、英国物理学会『Physics　World』誌で2017年のブック・オヴ・ザ・イヤーに選ばれた。2018年にイギリスのジャーナリストから最も尊敬されるジャーナリストの一人に選ばれる 東郷えりか（トウゴウエリカ） 翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 太古の昔ー私たちはヒトという一つの生物種なのか、違うのか？／イッツ・ア・スモール・ワールドー科学者はどうやって人種の物語に入り込んだのか？／科学的偽善売教ー人種は改良されうるのだと考え、科学者はみずからの人種を改良する方法を探した／仲間内でー戦後、知的人種主義者は新しいネットワークを築きあげた／人種現実主義者ー人種主義を再び社会的に認めさせる／人間の生物多様性ー二一世紀に人種はどのようにブランド再生されたか／ルーツー新しい科学研究に照らし合わせると、人種はいま何を意味するのか／起源の物語ー科学的事実がつねに重要にならないのはなぜか／カーストー一部の人種はほかの人種よりも賢いのか？／黒人用医薬ー人種別化した薬がなぜ効かないか／奇術師ー生物学的決定論のウサギ穴に落ちて 人種は、権力によって形づくられ、科学によって根拠付けられ、数百年にわたって信じられてきたー。第二次世界大戦中のナチによる凄惨な虐殺の後、科学の人種主義は姿を消したかにみえた。しかし、人種主義は新たなる危機となって再来する…。人種概念の起源、優生学の歴史をたどり、最新のゲノム科学とそれを巧みに利用する人種主義者の現状までも論じる科学ルポルタージュ。科学の仮面をかぶった人種主義に、世界を代表するサイエンスライターが立ち向かう！ 本 科学・技術 生物学