日本中世市場論―制度の歴史分析―

制度の歴史分析 安野眞幸 名古屋大学出版会ニホン チュウセイ シジョウロン アンノ,マサキ 発行年月：2018年10月 予約締切日：2018年10月24日 ページ数：437p サイズ：単行本 ISBN：9784815809218 安野眞幸（アンノマサキ） 1940年生。1973年東京大学文学部大学院博士課程単位取得満期退学。現在、弘前大学名誉教授。著書『バテレン追放令ー16世紀の日欧対決』（日本エディタースクール出版部、1989年、サントリー学芸賞）他（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　市場の機能ー公界再考（市場は裁判の場である／市場は裏切りの場である／市場は支払いの場である／市場は文書作成の場である／市場は身曳きの場である／戦国家法の中の「公界」）／第2部　債権取立てに見る市場と国家（一）ー寄沙汰考（寄沙汰前史ー僧と金融／平氏政権下での寄沙汰の登場／承久の乱前後の寄沙汰の拡大／公武の寄沙汰対策／証文を破る利倍法／弘安の徳政）／第3部　債権取立てに見る市場と国家（二）ー国質・所質・郷質考（日本史上の大断層ー寄沙汰から付沙汰・請取沙汰へ／付沙汰・請取沙汰／国質・郷質・所質／楽市令）／結語 支払い・貸借・契約・裁判・差押えなど、市場が果たした多様な役割を明らかにするとともに、債権取立てを軸に中世日本の展開を描きだすライフワーク。神人・悪僧に発し金融を担う「公界」と公権力とは、慣習法と制定法、文書とその破棄、暴力と秩序等をめぐり、いかに切り結ぶのか。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史