病いの会話: ネパールで糖尿病を共に生きる

ネパールで糖尿病を共に生きる 中村 友香 京都大学学術出版会ヤマイノカイワ ナカムラ ユカ 発行年月：2022年03月10日 予約締切日：2022年01月11日 ページ数：392p サイズ：単行本 ISBN：9784814003945 中村友香（ナカムラユカ） 日本学術振興会特別研究員（PD）、国立民族学博物館外来研究員。1990年生まれ。2020年、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士（地域研究）。第10回育志賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 序章　ネパールの糖尿病患者をめぐる問い／第1章　「壊れている（bigreko）」とは何を意味するかーネパールにおける生物医療の略史と現状／第2章　病院・薬局での「すれ違い」ー生物医療施設における人々の経験／第3章　食事と薬をめぐる身体感覚と実践ー経験によりつくられる糖尿病／第4章　病いの不確かさへの対峙と、他者とのかかわりー糖尿病をめぐる会話と関係性／第5章　身体をめぐる交渉ー内分泌科専門クリニックの事例／終章　病いの会話と「共に生きる」こと 「なんて無知で無教育な人々か」ー阿鼻叫喚の病院の待合室、「完全にすれ違った」医師と患者／家族のやりとり、処方も指導も守らない人々が繰り広げる病いをめぐる「脈絡のない」会話ー本書に描かれる事例を、ネパールの身体／社会文化に関する予備知識なく読んだ途端、あなたはそう思うだろう。しかしそれは違う。人々にとって痛く辛い経験は、科学の知識体系や検査数値とは別にある。理解し難いその態度は、身体の経験を、“不器用な”配慮の中で、皆とひたすら共有しようとする生活実践なのだ。生物医療が急速かつ無秩序に導入された国で、人々が、「共に生き共に死んできた」間身体的な生き方に、COVIDー19下の私たちが何を学べるか。医療人類学の挑戦。 本 その他

著：中村友香
出版社：京都大学学術出版会
発行年月：2022年02月
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