アンチ・ジオポリティクス 資本と国家に抗う移動の地理学

資本と国家に抗う移動の地理学 北川眞也 青土社アンチジオポリティクス キタガワシンヤ 発行年月：2024年03月23日 予約締切日：2024年03月22日 ページ数：538p サイズ：単行本 ISBN：9784791776320 北川眞也（キタガワシンヤ） 1979年、大阪府生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。博士（地理学）。現在、三重大学人文学部准教授。専門は政治地理学、境界研究（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　地政学から逃れてー地政学と反地政学（地図からあふれだす流転の地理ー地図学的理性を超える地球の潜勢力／ヨーロッパ「市民」がいなくなった後でー地中海をまたぐ反植民地叛乱としての移民運動）／第2部　囲い込む収容所、逸脱する移民運動ー生政治と地政学（「移動」が「運動」へと生成変化するときー国境の移民収容所からの問い／「歓待」という名の生権力を脱することはできるかー収容をめぐるパラドックス）／第3部　ロジスティクスとインフラによる戦争ー資本主義と地政学（シームレスな流動を夢見るロジスティクスの暴力ー労働と生の支配、遮断と封鎖による叛乱／都市化する惑星が生み出す「まだら状の大地」ーつながる街、つなげる道、壁となる道、棄て置かれる街）／第4部　ヨーロッパから東アジア／日本へー流動する反地政学（労働力を包囲するロジスティクス、逃亡がひらく移動コモンズー「寄せ場化」する社会の地理学／共鳴するノー・ボーダーの叫びー「難民特権」言説批判から「すべてを欲する」叛乱へ） 国境廃絶を求める闘争が続く地中海の「移民の島」で、万博への抗議渦巻くミラノの路上で、技能実習生の「失踪」が絶えない日本の建設現場でー。いまこそ、地球上のさまざまな場所で響く、境界をすり抜け、食い破る人々の叫びに耳を傾けるときだ。欲望と叛乱の地理学の、野心あふれる実践。 本 人文・思想・社会 政治