近代中国の新疆統治 多民族統合の再編と帝国の遺産

多民族統合の再編と帝国の遺産 木下 恵二 慶應義塾大学出版会キンダイチュウゴクノシンキョウトウチ キノシタ ケイジ 発行年月：2022年09月17日 予約締切日：2022年08月12日 ページ数：256p サイズ：単行本 ISBN：9784766428414 木下恵二（キノシタケイジ） 常磐大学総合政策学部准教授。1971年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学、博士（法学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） はじめに　帝国継承国家としての「中国」／第1章　伝統的統治の動揺と崩壊ー楊増新の統治とその限界／第2章　盛世才政権におけるソ連型民族政策の導入と「民族自治」／第3章　盛世才による粛清と民族政策の破綻／第4章　国民党政権の新疆統治の論理ー一九四〇年代／第5章　国民党政権の新疆統治政策／第6章　共産党政権の新疆統治における民族と階級ー一九五〇年代／おわりに　民族自決的統合と国民的統合とがせめぎ合う帝国継承国家・中国 近代以降の中国の多民族統合のありかたを、新疆地域に焦点を当てながら明らかにする。「中華」という伝統的アイデンティティ、そして秩序安定のためのソ連型「自治的」民族政策の導入。現在の周辺地域統治の背後にある「偉大な中華民族」イデオロギーを理解する一助となる一冊。 本 人文・思想・社会 歴史 世界史