パット剝ギトッテシマッタ後の世界ヘーヒロシマを想起する思考

ヒロシマを想起する思考 柿木伸之 インパクト出版会パット ハギトッテシマッタ アト ノ セカイ エ カキギ,ノブユキ 発行年月：2015年07月 ページ数：270p サイズ：単行本 ISBN：9784755402562 柿木伸之（カキギノブユキ） 1970年鹿児島市生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。上智大学大学院哲学研究科哲学専攻満期退学。上智大学文学部哲学科助手などを経て、広島市立大学国際学部准教授。博士（哲学）。専門領域は、20世紀のドイツ語圏の哲学と美学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 序　広島の鎮まることなき魂のために／第1部　記憶する芸術の可能性へ向けて（未聞の記憶へー記憶の痕跡としての、想起の媒体としての芸術作品の経験、その広島における可能性／記憶する身体と時間ーヒロシマ・アート・ドキュメント二〇〇八によせて　ほか）／第2部　映画から問う平和と文化（「平和」の摩滅に抗する映画の経験へーヒロシマ平和映画祭二〇〇七へ向けて／アメリカ、オキナワ、ヒロシマの現在へーヒロシマ平和映画祭二〇〇九への導入　ほか）／第3部　ヒロシマ批評草紙（「ゲン」体験と「正典」の解体ー吉村和真、福間良明編著『「はだしのゲン」がいた風景ーマンガ・戦争・記憶』書評／「ひろしまの子」たちの声に耳を開くー東琢磨『ヒロシマ独立論』書評　ほか）／第4部　記憶の継承から他者とのあいだにある平和へ（広島から平和を再考するためにー記憶の継承から他者とのあいだにある平和へ／歓待と応答からの共生ー他者との来たるべき共生へ向けた試論　ほか）／付録　不採択・被爆七十周年記念事業案 被爆から70年、未だ歴史にならない記憶の継承はいかにして可能か。広島の「平和」の「聖地」の白いコンクリートの下に広がる記憶の沃土に思考の探りを入れ、「復興」の歴史を逆撫でする。死者とともに生きる場を今ここに切り開くために。 本 人文・思想・社会 政治