近世仏教の制度と情報

日本大学法学部叢書 朴澤直秀 吉川弘文館キンセイ ブッキョウ ノ セイド ト ジョウホウ ホウザワ,ナオヒデ 発行年月：2015年06月 ページ数：383， サイズ：単行本 ISBN：9784642034708 朴澤直秀（ホウザワナオヒデ） 1971年東京都に生まれる。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。2002年博士（文学）。現在、日本大学法学部准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　仏教教団の構造と制度（仏教教団の組織と構造ー地域社会と僧侶集団／教団組織と寺院ー無住契約・取上寺・移転寺／本末帳に載らない「無本寺」寺院ー摂津国八部郡・再度山大龍寺／無檀・無本寺寺院の廃寺に関する法令／在地寺院と寺元慣行／近世の小城下町と寺社ー越後・与板）／第2部　近世仏教をめぐる通念と情報（寺檀制度をめぐる通念と情報／離檀に関する載許の流布／半檀家論の再検討／村単位の男女別寺檀制ー東総の事例／加賀藩の改宗・寺替法令／一家一寺制法令再論／いわゆる「宗門檀那請合之掟」ー近世の寺院関係偽法令（一）／いわゆる「諸寺院条目」ー近世の寺院関係偽法令（二）／課題と展望） 従来、江戸幕府の宗教統制は初期段階で寺院・僧侶をめぐる「統制」の基本線が完成し、近世を通じて固定化したと思われてきた。この通説を再検討すべく、仏教教団の組織と構造や「無本寺」寺院、寺元慣行などの実態を追究。越後や加賀などの事例をあげつつ、寺檀制度をめぐる虚実取り混ぜた「法令」やそれを含む情報の流通、通念の形成を解明する。 本 人文・思想・社会 宗教・倫理 仏教 人文・思想・社会 歴史 日本史