近現代ヨーロッパにおける無関心・抵抗・受容マールテン・ヴァン=ヒンダーアハタージョン・フォックスミネルヴァ書房ナショナリズムトナショナルインディファレンス Maarten Van Ginderachter Jon Fox 発行年月：2023年06月28日予約締切日：2023年05月16日ページ数：432p サイズ：単行本 ISBN：9784623094356 金澤周作（カナザワシュウサク）京都大学大学院文学研究科教授。イギリス近代史桐生裕子（キリュウユウコ）神戸女学院大学文学部准教授。中・東欧近現代史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）序章　ナショナル・インディファレンスと近代ヨーロッパ・ナショナリズムの歴史／第1章　他のことで頭はいっぱいー19世紀ベルギーにおける国民文化プロジェクトの障害と限界／第2章　ナショナル・インディファレンスと国民的献身の往還ー第一次世界大戦期ロシアにおけるトレンティーノ出身戦争捕虜の軌跡／第3章　移行途上の迷い？ーアドリア海北部におけるハプスブルク帝国の遺産、国家と国民形成、新ファシスト秩序／第4章　ナショナル・インディファレンスとトランスナショナル企業ーチェコの製靴会社バチャのパラダイム／第5章　ナショナリズムと無関心のあいだー戦間期ユーゴスラヴィアにおける無関心の緩慢な排除／第6章　フランス人らしさへの複数の道ーナショナル・インディファレンスとアルザスのフランス復帰、1919ー1939年／第7章　政治を越えてー日常的民族実践としてのナショナル・インディファレンス／第8章　国民への無関心・統計・構築主義パラダイムー戦間期ポーランドの国勢調査におけるトゥテイシ（「ここ出身の人々」）欄／第9章　20世紀前半の上シレジアにおける道具的ナショナリズム／第10章　「わたしは諸国民の境を取り払った」ー第二次世界大戦終結期上シレジアにおける国民の乗り換えとローマ・カトリック教会／第11章　「ゾウィエト連邦市民ーなんと荘厳な響きでしょう」ーポスト・スターリニズム期ソ連の投書・ナショナリティ政策・帰属意識／第12章　結論ー（再論）ナショナル・インディファレンスと近代ヨーロッパ・ナショナリズムの歴史本書は、幅広い射程を持つ「ナショナル・インディファレンス（国民への無関心）」現象の歴史的な意義を追究する。19世紀から20世紀後半までの、ソ連を含むヨーロッパ各地の多彩な事例を取り上げ、様々なアプローチのもと、ナショナリズム理解に画期的な切り口を与える。本書を読めば、この先「ナショナル・インディファレンス」を念頭に置かずにナショナリズムの過去・現在・未来を見ることはできなくなるだろう。本人文・思想・社会政治