方法としての〈語り〉:民俗学をこえて

民俗学をこえて 岩本　通弥 ミネルヴァ書房ホウホウトシテノカタリ イワモト　ミチヤ 発行年月：2020年04月03日 予約締切日：2020年03月01日 ページ数：380p サイズ：単行本 ISBN：9784623088010 岩本通弥（イワモトミチヤ） 1956年東京都生まれ。1986年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科満期退学、修士（文学）。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） ナラティヴと主観性の復権ー民俗学からの問い／第1部　なぜ“語り”研究なのか（民俗学の方法としての意識分析／ドイツにおける日常の語り研究の系譜／カタリとハナシー世間話研究の展開／神秘化された森と環境保護運動ードイツの事例より）／第2部　意識分析とナラティヴ（気分と雰囲気ー意識分析のコンテクストにおける記憶と語りに及ぼす影響／“意識分析”がもたらす革新ー社会福祉研究の立場から／民族誌的研究とナラティヴー対話のパフォーマティヴィティ／意識分析における「語り」と「記憶」の位置）／第3部　オーラル・ヒストリーと語りのアーカイヴ化（意識分析とオーラル・ヒストリーーオーラルナレーションのアーカイヴ化／社会学における質的データとアーカイヴ化の問題ーオーラリティと声の公開の可能性／歴史研究のなかの「記録」／ライフ・ストーリーと民俗学） これまで民俗学は普通の人びとの生活世界を把捉しようと“語り”にこだわってきたが、近年ナラティヴ、語り、物語、オーラリティは実践的な概念としてさまざまな領域でとりあげられるようになっている。本書はドイツ民俗学における第一人者であるアルブレヒト・レーマンの来日を機縁として“語り”に注目するさまざまな分野の日本の研究者が論考を寄せ、その重要性の問い直しを目論むものである。 本 人文・思想・社会 民俗 風俗・習慣