宮崎かづゑみすず書房ナガイミチミヤザキ,カズエ発行年月：2012年07月ページ数：215，サイズ：単行本 ISBN：9784622076742 宮崎かづゑ（ミヤザキカズエ） 1928（昭和3）年岡山生まれ。1938（昭和13）年12月末、10歳で国立ハンセン病療養所長島愛生園（現・岡山県瀬戸内市）入園。入園直後、注射針から雑菌が入り、左足の大手術をする。12〜13歳頃、少年舎（子供の寮）がある「望ヶ丘」へ移る。愛生学園（園内の小学校）の尋常科3年生に編入学するが、治療や戦争のため学校に通えたのは正味2年であった。戦後、19歳のときに右足を切断。22歳で療友の宮崎孝行氏と結婚（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）生まれた村で（生まれた村で／その日がくるまで）／島の七十年／別れの予感（別れの予感／あの夏の日／愛生園の片隅で／微笑みの人、横田先生／風にも負けず）／あの温かさがあったから生きてこれたんだよ家族の愛情に包まれて過ごした幼少期。ハンセン病発病によって故郷を離れ、孤児のような気持ちで過ごした少女時代。『モンテ・クリスト伯』を読みふけり、大海原に心遊ばせた十代。夫のために料理をし、ミシンをおぼえ裁縫に精出した日々。心の支えだった親友の最期。遠い道のりをいつまでも会いにきてくれた母への思い。故郷の暮らしを細やかに綴った「生まれた村で」、長島での日々を語る「島の七十年」（聞き手・伊藤幸史神父）、親友の看取りの記「あの温かさがあったから生きてこれたんだよ」（『愛生』連載）他を収録。著者の生き方と言葉に深くうたれ、交友がはじまった料理研究家・辰巳芳子さんとの対談「生きなければわからないこと」を巻末に付す。本人文・思想・社会歴史伝記（外国）