活動の奇跡: アーレント政治理論と哲学カフェ

アーレント政治理論と哲学カフェ 三浦 隆宏 法政大学出版局カツドウノキセキ ミウラ タカヒロ 発行年月：2020年06月25日 予約締切日：2020年05月29日 ページ数：380p サイズ：単行本 ISBN：9784588130304 三浦隆宏（ミウラタカヒロ） 1975年三重県生まれ。2004年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程（文化形態論専攻、臨床哲学専門分野）単位修得退学。博士（文学、大阪大学）。現在、椙山女学園大学人間関係学部准教授。専門は倫理学・臨床哲学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　複数性・活動・自由ーアーレントにおける“政治”をめぐって（他者の存在を必要とするということー複数性という人間の条件／活動の一つの範例ー哲学カフェという営み／“政治”の存在理由ー活動において経験される“自由”）／第2部　哲学と市民のあいだー“世界”を愛するということ（活動の奇蹟ー「諸権利をもつ権利」という言葉／「私たち」という感覚を育むためにー哲学カフェとシティズンシップ／活動しながら考えるー活動と思考との失われた環）／第3部　活動を支え、語り継ぐものたちーアーレント政治理論の一つの帰趨（「思考の道徳性」のアポリアーアーレントの道徳哲学講義／閾と語りーナラティヴ・コミュニティ試論／観客と歴史家ーあるいは傍観者、詩人、物語作家らをめぐって） ハンナ・アーレントが見出した「活動」の奇蹟と、哲学カフェ実践の軌跡。人生のさまざまな困難の当事者を含め、誰もが平等に声を発し、互いに耳を傾け、その人固有の存在として現われることのできる新しい政治的公共性の場所づくりが、いま求められている。哲学とその外を往還し、村上春樹と悪のモチーフ、建築や臨床の知の具体例から、「私たち」の感覚を取り戻し、思考なき全体主義を克服する道を探る好著！ 本 人文・思想・社会 政治

出版社名：法政大学出版局
著者名：三浦隆宏
発行年月：2020年06月
キーワード：カツドウ ノ キセキ、ミウラ,タカヒロ