「本読み」の民俗誌―交叉する文字と語り

交叉する文字と語り 川島秀一 勉誠出版ホンヨミノミンゾクシ カワシマシュウイチ 発行年月：2020年06月30日 予約締切日：2020年05月23日 ページ数：320p サイズ：単行本 ISBN：9784585230816 川島秀一（カワシマシュウイチ） 1952年生まれ。東北大学災害科学国際研究所シニア研究員。専門は民俗学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1部　「本読み」の民俗（「本読み」の民俗ー宮城県気仙沼地方の事例から／文字を聞く・文字を語るー「本読み」の民俗誌）／第2部　書物と語り（語り伝えと書き伝えー「歌津敵討ち」をめぐって／「女川口説」の伝承誌／ムラの歴史を語ることー仙台藩入谷村の「郷土誌」の発生／「入谷安部物語」の伝承世界）／第3部　漁村社会と文字文化ー呪いから漁業権まで（「歌詠み」の民俗ー宮城県気仙沼地方の事例から／花渕善兵衛のお通りだー蛇除けの呪いを伝える家の伝承／鮭漁をめぐる伝説と歴史伝承ー気仙川の漁業権の解放と規制／「浮鯛抄」をめぐる文字と口頭の伝承） “本”と呼ばれるモノはいかに民俗社会と関わってきたのかー。宗教的な講や田の水引きの農作業など村人が集まる機会に、独特の節回しで本を読んで聞かせる人びと、ホンヨミ。彼らによって読み伝えられた物語や由緒は、語り継がれ、また、時には書き写されながら、地域社会の共通の知となっていった。地域社会において、“本”は、そして“読む”ことと“書く”ことはどのような意味を持っていたのか。三陸地方を中心に、ホンヨミに触れてきた人びとへの直接の取材から浮かび上がる民俗社会を描き出す。 本 人文・思想・社会 民俗 風俗・習慣 人文・思想・社会 民俗 昔話・民話