金・女真の歴史とユーラシア東方 (アジア遊学233)

アジア遊学　233 古松崇志 臼杵勲 勉誠出版キンジョシンノレキシトユーラシアトウホウ フルマツタカシ ウスキイサオ 発行年月：2019年05月31日 予約締切日：2019年05月14日 ページ数：336p サイズ：全集・双書 ISBN：9784585226994 第1部　金代の政治・制度・国際関係（金国（女真）の興亡とユーラシア東方情勢／契丹“遼”の東北経略と「移動宮廷（行朝）」ー勃興期の女真をめぐる東部ユーラシア状勢の一断面／女真と胡里改ー鉄加工技術に見る完顔部と非女真系集団との関係／女真族の部族社会と金朝官制の歴史的変遷／十五年も待っていたのだ！ー南宋孝宗内禅と対金関係／第2部　金代の社会・文化・言語（女真皇帝と華北社会ー郊祀覃官からみた金代「皇帝」像／金代の仏教／金代の道教ー「新道教」を越えて／女真語と女真文字）／第3部　金代の遺跡と文物（金上京の考古学研究／金代の城郭都市／金代の在地土器と遺跡の諸相／金代の陶磁器生産と流通／金代の金属遺物ー銅鏡と官印について）／第4部　女真から満洲へ（元・明時代の女真（直）とアムール河流域／ジュシェンからマンジュへー明代のマンチュリアと後金国の興起） 十二世紀前半に北東アジアより勃興、契丹（遼）・北宋を滅ぼし、広くユーラシア東方に一〇〇年にわたる覇をとなえた金国（金朝）。その建国の中枢を担った北東アジアのツングース系部族集団である女真は、のちの大清国（清朝）を建国したマンジュ人のルーツとしても知られ、世界史を考えるうえで、金・女真は、避けては通れない大きな存在である。近年深化を遂げるユーラシア東方史の研究の最先端より、「政治・制度・国際関係」「社会・文化・言語」「遺跡と文物」そして「女真から満洲への展開」という四つの視角から金・女真の歴史的位置づけを明らかにする。 本 人文・思想・社会 歴史 世界史