風土のなかの神々 神話から歴史の時空を行く （筑摩選書　258）

神話から歴史の時空を行く 筑摩選書　258 桑子 敏雄 筑摩書房フウドノナカノカミガミ クワコ トシオ 発行年月：2023年06月16日 予約締切日：2023年04月26日 ページ数：272p サイズ：全集・双書 ISBN：9784480017765 桑子敏雄（クワコトシオ） 1951年群馬県生まれ。哲学者。東京工業大学名誉教授。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程修了。博士（文学）。南山大学助教授を経て、東工大工学部助教授などを歴任。1999年『環境の哲学』の上梓を契機に、建設省から政策提言を求められ、日本各地の公共事業の合意形成にかかわる。2014年一般社団法人コンセンサス・コーディネーターズを設立し、代表理事。様々な課題解決のための社会的合意形成に従事している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 序章　女神はなぜ洞窟に隠れたかー高千穂神話の世界から／第1部　出雲の神々の世界へ（スサノオの国づくりと和歌の起源ー出雲平野の「我が心すがすがし」／斐伊川水系大治水計画ー昭和・平成のオロチ退治／天下経営の大神ー出雲大社表参道神門通りの道づくり／水に臨む神々ー城原川流域委員会／疫病神の活躍ー鞆の浦まちづくり）／第2部　風土に生きる神々（巨大ナマズと戦う神々ー要石とプレートテクトニクス／「ふるさと見分け」の方法ー姥ヶ懐・裂田溝の危機／白き山の姫神ー在地神と外来神／座問答ー古代の大合併と合意形成の知恵／神々誕生の海岸ー宮崎海岸侵食対策事業）／第3部　神話から歴史への旅（飛鳥にてー『古事記』『日本書紀』編纂スタートの地／神話と歴史をめぐる三つの疑問／飛鳥浄御原宮ー神話と歴史を編む／前例としての日本神話／古代からの伝言ー危機の時代のリスクマネジメント） 日本の神々とは日本人にとってどのような存在だったのか。神々は日本の風土のなかでどのような役割を担っているのか。日本の神は、自然を畏敬し国土の安寧を願う出雲系と、天皇による国家支配を正当化する高千穂・日向系に分かれる。高千穂・日向・出雲で景観問題の解決に奔走した著者が神話の舞台を歩き、「古事記」「日本書紀」編纂の場である飛鳥の遺跡に身を置いて、神々の来歴にひそむ謎を解く。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史