アジアびとの風姿 環地方学の試み （近現代アジアをめぐる思想連鎖）

環地方学の試み 近現代アジアをめぐる思想連鎖 山室信一 人文書院アジアビトノフウシ ヤマムロシンイチ 発行年月：2017年05月01日 予約締切日：2017年04月30日 ページ数：384p サイズ：単行本 ISBN：9784409520666 山室信一（ヤマムロシンイチ） 1951年熊本生まれ。東京大学法学部卒業。衆議院法制局参事、東京大学社会科学研究所助手、東北大学助教授などを経て、京都大学（人文科学研究所）名誉教授。法学博士。専攻は法政思想連鎖史。著書に『法制官僚の時代ー国家の設計と知の歴程』（木鐸社、毎日出版文化賞）、『キメラー満洲国の肖像』（中公新書、1993、増補版・2004、吉野作造賞）、『思想課題としてのアジアー基軸・連鎖・投企』（岩波書店、アジア太平洋賞特別賞）、『憲法9条の思想水脈』（朝日選書、2007、司馬遼太郎賞）など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1章　アジアびとの風声ー司馬遼太郎の足音（愛憎相反する思い／司馬さんとの機縁ー「天涯比隣」と一枚のハガキの重み／司馬文学の原郷へー満洲体験とアジアそして国家／アジアとは何か、日本はアジアか／「アジアびと」への道程　ほか）／第2章　熊本びとのアジアーひとつの「環地方学」の試み（もう一つの坂道を歩んだ熊本びと／熊本とアジアのつながり／空間の心理的距離と交通手段　ほか） 人びとの夢のありかは、アジアだった！ここに知ってほしい人びとがいる…アジアにおける思想空間と人びとの旅路。司馬遼太郎や徳富蘇峰、中国学の狩野直喜や台湾慣習調査の岡松参太郎、電通創業者の光永星郎、諜報活動に従事した宗方小太郎や石光真清、日本人教習の中島裁之や中島半次郎など、アジア各地を自らの故郷と思い、生死の場としたあまたの人びとの軌跡が、ここに蘇る。日清・日露から台湾統治、韓国併合、満洲国建国の時代、これらの人びとは、近代のあるべき姿をどう思い描いたのか。閔妃暗殺事件、新聞発行、日本語教育など、深く歴史にかかわりながらも歴史の陰に埋もれた「アジアびと」の姿を描き出す。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史 人文・思想・社会 歴史 世界史