琥珀の夏 / 辻村深月／著

カルト団体の敷地跡から、少女の白骨遺体が見つかった。ニュースを知った法子は胸騒ぎを覚える。30年前の夏、私も、あそこにいた。『かがみの孤城』『傲慢と善良』の著者が描く、<br>瑞々しい子どもたちの日々。そして、痛みと成長。<br><br>かつて、カルトだと批判を浴びた＜ミライの学校＞の敷地跡から、<br>少女の白骨遺体が見つかった。<br>ニュースを知った弁護士の法子は、無騒ぎを覚える。<br>埋められていたのは、ミカちゃんではないかーー。<br><br>小学生時代に参加した＜ミライの学校＞の夏合宿で出会ったふたり。<br>法子が最後に参加した夏、ミカは合宿に姿を見せなかった。<br><br>30年前の記憶の扉が開くとき、幼い日の友情と罪があふれ出す。<br><br>解説・桜庭一樹<br>