ウェブ小説30年史 日本の文芸の「半分」 (星海社新書)

星海社新書 飯田 一史 星海社ウェブショウセツサンジュウネンシニホンノブンゲイノ「ハンブン」 イイダ イチシ 発行年月：2022年06月22日 予約締切日：2022年05月23日 ページ数：560p サイズ：新書 ISBN：9784065284049 飯田一史（イイダイチシ） ライター。1982年青森県むつ市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了（MBA）。出版社にてカルチャー誌や小説の編集者を経て、独立。マーケティング的視点と批評的観点からウェブカルチャー、出版産業、子どもの本、マンガ等については取材、調査、執筆している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 1990年代ウェブ小説の書籍化ー分岐・集団創作・マルチメディアの夢／2000年代前半のウェブ小説書籍化ー自費出版・掲示板文化・ガラケーサイト／2000年代後半ー第二次ケータイ小説ブーム／2000年代後半ーアルファポリス、エブリスタ、小説家になろう／2000年代までの隣国のウェブ小説動向／2010年ー初の異世界転生書籍化と「ウェブから書籍へ」の流行の波及／2011年ー「新人賞からウェブ投稿へ」という投稿先変化の萌芽／2012年ーなろう系文庫レーベルと複数のテキスト系サービスの出現／2013年（1）ーMFブックス、ビリギャル、櫻子を当てたKADOKAWA／2013年（2）ー多様化する女性向けウェブ小説と出版社系サイト／電子小説誌の苦戦〔ほか〕 多くの人がウェブ小説に漠然とした印象を持ってはいる。しかしその歴史を扱った書物はほとんどない。2022年現在、世間的には、ウェブ小説といって真っ先に思い浮かぶものは「なろう系」「異世界転生」というイメージだろう。実際にはウェブ小説は、1990年代には「分岐する物語」「集団創作」志向を持ち、「自費出版」「ケータイ小説」などのかたちでも展開、小説家になろうや他の思想の異なる「ウェブ小説投稿サイト」の隆盛といった数多の試みと多様化を経て現在に至る。本書は「ウェブ小説の書籍化の歴史」を主に扱う。今や日本の文芸市場の「半分」を占めるまでに成長したウェブ小説の歴史を、ネットビシネス史と出版産業史的な視点か紐解く。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本） 新書 その他