サッチャリズム前夜の〈民衆的個人主義〉 福祉国家と新自由主義のはざまで

福祉国家と新自由主義のはざまで 長谷川 貴彦 岩波書店サッチャリズムゼンヤノミンシュウテキコジンシュギ ハセガワ タカヒコ 発行年月：2025年03月07日 予約締切日：2025年02月10日 ページ数：224p サイズ：単行本 ISBN：9784000616867 長谷川貴彦（ハセガワタカヒコ） 1963年生。北海道大学大学院文学研究院教授。近現代イギリス史、歴史理論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 序章　一九七〇年代の民衆的個人主義（長谷川貴彦）／第1章　コミュニティ・アクションの源流ーノッティングヒルのジャン・オマリー、一九六八ー七五年（長谷川貴彦）／第2章　教育政治の変容と新自由主義ーウィリアム・ティンデール校事件（一九七五年）を再訪する（岩下誠）／第3章　ライフヒストリーからみたウーマンリブ運動ーオルタナティヴな女性コミュニティの希求（梅垣千尋）／第4章　ゲイ解放戦線の運動経験とそのレガシーー「サッチャリズム」ナラティヴ再考のために（市橋秀夫）／第5章　「危機の時代」の北アイルランド問題ーバーミンガム・アイリッシュの経験から（尹慧瑛）／第6章　「踊りの場」の人種差別（浜井祐三子）／終章　「許容する社会」、モラルの再興、マーガレット・サッチャー（小関隆） 新自由主義の「成功」物語を超えてー戦後史のナラティヴを民衆の声から再構築する。戦後イギリス史の分水嶺とされる1970年代が内包していた多様な可能性を「下から」のアプローチによって明らかにする労作。 本 人文・思想・社会 歴史 世界史

著者長谷川貴彦(編) 長谷川貴彦(ほか執筆)出版社岩波書店発売日2025年03月ISBN9784000616867ページ数210Pキーワードさつちやりずむぜんやのみんしゆうてきこじんしゆぎふ サツチヤリズムゼンヤノミンシユウテキコジンシユギフ はせがわ たかひこ ハセガワ タカヒコ9784000616867内容紹介戦後のイギリスでは「衰退」が強調される一方で、福祉国家の下で「民衆的個人主義」が花開いた。民衆的アーカイヴを駆使し、戦後史の分水嶺とされる新自由主義的改革へと向かう一九七〇年代の社会が内包していた多様な可能性を、福祉や教育、ジェンダー、移民と多文化主義、宗教とモラリズム等の面から明らかにする画期的論集。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。