ダムナティオ・メモリアエ つくり変えられたローマ皇帝の記憶

福山 佑子 岩波書店ダムナティオメモリアエツクリカエラレタローマコウテイノキオク フクヤマ ユウコ 発行年月：2020年10月29日 予約締切日：2020年09月10日 ページ数：248p サイズ：単行本 ISBN：9784000614283 福山佑子（フクヤマユウコ） 1983年、岡山生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程にて博士（文学）を取得。日本学術振興会特別研究員PDを経て、早稲田大学国際教養学部講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 序論／第1章　カリグラの記憶と記録／第2章　「国家の敵」ネロとメモリアへの攻撃／第3章　ドミティアヌスと「悪帝」のメモリア／第4章　コンモドゥスと翻弄される皇帝のメモリア／第5章　セウェルス朝期のメモリアへの攻撃とその変容／結論 ローマ帝国では「悪帝」とみなされた皇帝にまつわる記録や彫像の削除・改変が、その死後に広く行われていた。「ダムナティオ・メモリアエ」と呼ばれるそうした記憶の破壊行為は、なぜ、どのようにして行われたのか。文献史料の記述と碑文や彫像等に残された攻撃の痕跡を元に綿密に論じる。現代にも示唆を与える、記憶をめぐる古代史。 本 人文・思想・社会 歴史 世界史