鎮魂のカラコルム

石川　信義 岩波書店チンコンノカラコルム イシカワ　ノブヨシ 発行年月：2006年07月25日 予約締切日：2006年07月24日 ページ数：208p サイズ：単行本 ISBN：9784000238373 石川信義（イシカワノブヨシ） 1930年群馬県桐生市に生まれる。旧制二高を経て、52年、東京大学経済学部を卒業。会社勤務ののち、62年、東京大学医学部を卒業して精神科医となる。東京大学附属病院神経科、都立松沢病院勤務を経て、68年、群馬県太田市に三枚橋病院を創設し、日本初の完全開放の精神病院を実現。以来、精神病院の自由・開放化、精神障害者の地域化（ノーマライゼーション）運動に力を尽くす。61年、第5次南極観測隊に参加。65年、東京大学カラコルム遠征隊の副隊長・登攀隊長をつとめる。現、医療法人赤城会・三枚橋病院理事長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 第1章　カラコルムふたたび／第2章　カラコルム・ハイウェイ／第3章　要衝の地ギルギット／第4章　杏子の里フンザ／第5章　地の果てヒスパー／第6章　ヒスパー氷河遡行／第7章　鎮魂のカラコルム／第8章　アリとクルバーニ／第9章　別れの「風の谷」／第10章　一人旅　パミール・カシュガル 七十四歳の精神科医がカラコルムの旅に出たー三十九年前、東大遠征隊の登攀隊長として未路峰キンヤンキッシュに挑み登頂を目前にして失った友の霊を慰めるため。険しい渓谷に沿って走り、あんずの花咲く長寿の里フンザへ。高山病に耐え、喘ぎ喘ぎ氷河を遡行、ついに友が雪氷の中に眠り続けるキンヤンキッシュの前に立つ。遠征隊の出来事を回想しながら、カラコルムの大自然の中を行く二十一日間の旅を生きいきと描く。土地の人々との交流、ポーターたちとの友情、同伴する女性登山家の思いやりが暖かい。生きる勇気を与えてくれる旅の記録。 本 人文・思想・社会 地理 地理(外国）