AutomobilSport #21 - Lancia Rally 1982-1986

レース史の語られなかった深みに読者を誘い、新たな道筋を示し続ける驚きのモータースポーツ誌、オートモービルスポーツの21号。
今回はグループB時代のランチア社主力マシン、「037」の戦いを中心にお届け。
レース車両に義務付けられた生産台数の半減により、足かせ緩みより追い込んだレース車両が製作可能となった新カテゴリー「グループB」。その始まりに合わせるべく、既存のモンテカルロ車を基に131アバルトのエンジン部品など「アリモノ」ベースで構成された車両は、旧態ゆえの信頼性とシンプルを突き詰めた高メンテナンス性などから、時代を代表するマシンとなった。
次期車両の遅れから新時代の4輪駆動車たちと5年にも渡り真向勝負することになる、後輪駆動車最後のチャンピオンの弛まぬ進化に括目せよ！
その他J・スチュワートやR・アルヌー、D・クエスター生誕の節目を祝し、それぞれ輝いた時代に注目。
今号は全編リラックスムードの写真が散りばめられ、独占インタビューなどからも当時の充実ぶりが際立つ。
他愛ない瞬間であっても、その時間の大切さを再認識できる稀有な号である。
（ランチアラリー037透視図ポスター付録）